神経内科

外来診療体制と受診の仕方

 現在、常勤医は5名です。
外来は月~金曜日 各2名(初診担当1名、再診担当1名)が担当しています。
初診も再診もすべて完全予約制ですので、紹介状の有無にかかわらず、必ず電話か外来窓口で予約をお取りください。なるべく、かかりつけ医からの紹介状を持参してください。ただし、予約日以外の診察をご希望の場合や容態が急変した場合は、電話で予約変更していただくか救急外来を受診してください。救急外来は24時間対応できますが、夜間は専門医が院内には不在であるため、なるべく日中の受診をお勧めします。

特色

 当院の神経内科は秋田県では最初の神経内科として昭和43年に開設され、昭和54年に県の政策医療として神経病センターが設立されて以降秋田県の神経難病医療を担って参りました。また、県からは難病医療分野別拠点病院の指定を受けております。よって当院の外来は主に神経難病(パーキンソン病関連疾患、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、筋ジストロフィー、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症など)を対象としております。
一方、当院は日本脳卒中学会より1次脳卒中センター(PSC)コア施設にも認定されており,脳卒中、けいれん、意識障害などの神経救急疾患にも24時間体制で対応しております。特に超急性期の脳梗塞に対しては、発症4.5時間以内のt-PA静注による血栓溶解療法とカテーテルを使った血栓回収療法も積極的に実施しております。神経病センターとして30床が稼働しています。

自覚症状として

 頭痛、めまい、しびれ、ふるえ、けいれん、物忘れ、言葉をうまく話せない、飲み込みにくい、物が二重に見える、顔がゆがむ、手足の筋力が低下した、歩きにくくなった、転びやすくなった、動作がのろくなったなどの症状を感じたときはご相談下さい。

神経内科が扱う疾患

 片頭痛、てんかん、脳血管障害、脳炎/脳症、髄膜炎、多発性硬化症、視神経脊髄炎、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、重症筋無力症、多発性筋炎/皮膚筋炎、筋ジストロフィー、末梢神経障害、眼瞼痙攣、痙性斜頚、ジストニアなどがあります。
当院ではパーキンソン病に対するレボドパ持続経腸療法(LCIG, デュオドーパ®)とレボドパ持続皮下注射療法(ヴィアレブ®)も行っております。またアルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度認知症に対する抗アミロイドβ抗体薬(レケンビ®、ケサンラ® )の導入も可能です。

過去5年間の診療実績

  令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度
外来 初診外来患者数 1,050 982 883 904 879
再診外来患者数 8,221 8,229 7,564 7,310 7,015
1日平均患者数 38.3 38.2 34.9 33.8 32.6
入院 新入院数 525 445 477 487 511
平均在院日数 20.6 21.3 19.9 21.1 22.1
剖検数 0 3 1 0 3
入院内訳 脳血管障害 212 198 198 228 251
神経変性疾患 64 64 65 46 66
免疫性中枢神経疾患 19 23 36 54 39
末梢神経疾患 30 21 26 6 12
筋疾患 13 14 10 1 8
神経感染症 29 16 13 28 17
てんかん・めまい 40 33 43 44 46
腫瘍 9 4 2 5 3
中毒性神経疾患 8 5 9 10 4
内科疾患に伴う神経障害 12 8 23 13 21
脊髄疾患 4 8 7 9 7
肺炎・尿路感染など 93 88 71 68 57
t-PA治療件数 25 30 38 34 31
血栓回収療法 11 12 14 20 40

学術業績

担当医の紹介

役職名等 氏名 資格等
神経内科部長 原 賢寿 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医・指導医
神経内科副部長 石川 正典 日本内科学会認定総合内科専門医
日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
神経内科副部長 笠原 壮 臨床研修指導医
がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
神経内科副部長(兼)リハビリテーション科副部長 加藤 怜 日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
医師 鈴木 奈穂美 日本専門医機構認定内科専門医
日本内科学会認定内科専門医
日本神経学会認定神経内科専門医
がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

外来診察表はこちらをクリックしてください