院長より

院長 小棚木 均
院長 小棚木 均

 本ページにお進みいただきまして、ありがとうございます。病院の紹介を兼ねたご挨拶を述べます。

 秋田赤十字病院は、大正3年(1914年)に創設されて以来、百年以上の永きにわたり秋田県の中核病院として医療・保健衛生に携わってまいりました。

 かつては、病院内で高度な医療を提供するのみならず、無医地域への巡回診療、虚弱児童への保養所の開設、そして、頻発した火災・水害・事故への医療スタッフの派遣等を行いました。

 時代を経てもそれら精神を引き継ぎながら、現在は、1)県内唯一の救命救急センター(救急外来、ICU、HCUを含む)を設置し、軽症(第一次救急)から重症(第三次救急)までの疾患に対応しております。また、ドクターヘリ基地病院でもあり、平成24年に運航が開始されてからヘリの出動要請件数は年々増加し、今では県全域から北東北までをカバーした救急医療を展開しております。2)同じく県内唯一の総合周産期母子医療センターが設置され、母体・胎児集中治療室(MFICU)では、合併症を有する妊婦の安全な出産を図り、また、新生児集中治療室(NICU)では、少子化が進む秋田県の中で、生まれてくる児(未熟児を含む)の健やかな成長のための管理・治療を行っております。3)神経病センターは、その診断と治療が極めて困難な神経難病への挑戦を続けております。これら1)~3)は秋田県の政策医療として、県と連携しながら進めております。その他、4)地域がん連携拠点病院として、ガイドラインに準拠した標準的な、そして、一部では最先端のがん診療を行っております。院内には多くの診療センターが設置され、5)透析等を行う腎センター、6)運動器の治療を行う人工関節センター、7)種々の原因からくるめまいの鑑別診断と治療を行うめまいセンター、更には、8)その症例数の多さと高度な技術ゆえに、県内のみならず全国各地から医師が研修・見学に訪れる消化器病センターや9)超音波センターなど、専門性に基づいた特色ある診療を行っております。そして、10)院内にある健康増進センターと秋田市中通地区にある健康管理センターでは合わせて年間2万数千人の人間ドックや健診を行っております。11)赤十字病院として当然のことながら、災害医療を学び、いざ災害発生時には瞬時にDMATや救護班が出動できる態勢を整え、定期的に訓練しております。平成28年4月に発生した熊本地震や同年9月の台風10号による岩手災害においては、出動したDMATや救護班、病院支援医師・看護師、心のケアチーム等が訓練の成果を十分に発揮し、被災者・被災地に貢献できたものと考えております。

 当院はこのような中核的・特徴ある医療を行っておりますが、近年の医療を取り巻く状況には厳しいものがあります。特に高齢化と人口減少の著しい秋田県にあっては、早急な病院組織体系の変更を余儀なくされております。しかし、当院では中長期的視野に立った病院改革が既に始まっています。

 病院の体制が変わっても、個々の患者さんへの医療は変わることはありません。人道と博愛の赤十字精神に基づいた最新・最善の医療をこれまで以上に心がけてまいります。

 引き続き、皆様からのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

(平成29年1月4日記)