第50回日本赤十字社医学会総会に参加して
10月16日、研修医旅行の疲れを微塵も感じさせず、そろって学会会場に向かいました。会場は市民会館崇城大学ホール、熊本市国際交流会館そして一番館(ポスター会場)です。
当院発表のトップバッターは長谷川一太医師。血液内科のポスターセッションで、“BCR-ABL1陰性非定型性慢性骨髄性白血病(aCML)”の一例を報告しました。狭い会場で人が多く、他のセッションの発表が聞こえてくる中、よく通る声で堂々と、しかも制限時間通り、簡潔に発表しました。今回、はじめてのポスター発表だったそうですが、質疑応答を含めて100点満点、まさに非の打ち所がない、完璧な発表でした。続いて、外科(乳腺・内分泌)のセッションでは、金暢々子医師が“胸筋間リンパ節単独再発に対して手術を施行した乳癌の検討”について、発表しました。
総懇親会「医療人の集い」は、熊本ホテルキャッスルで賑やかに行われました。参加者数は約1,200人、広いフロアは立錐の余地もないほどでした。当院からは宮下 正弘名誉院長はじめ、総勢30名もの大人数が集合しました。懇親会のアトラクションは普通、その土地の芸能を披露するのが定番ですが、この日は熊本赤十字病院の職員(医師、看護師、事務職員など、様々な職種)による“おてもやん”。これが、びっくりするくらい素晴らしく、すっかり魅せられてしまいました。
前日の余韻が残る中、学会2日目を迎えました。まず、山中有美子医師が神経内科のセッションで「道順障害を呈し、脳梁病変を認めた一例」を、指導にあたった原賢寿先生の見守る中、大変、落ち着いて、堂々と発表していました。平川威夫医師は産婦人科のセッションで、“AFP産生卵巣セルトリ・ライディッヒ細胞腫の一例”について、淡々と、それでいて力強く発表し、質問にも的確に答えていました。指導に当たった佐藤宏和部長も満足げでした。ちょうど同じ時間帯、別の会場のポスターセッション(循環器内科)では、須藤 佑太医師が「突発性腎動脈解離の1例」について発表しました。
帰る間際、日本赤十字社熊本県支部が制作した「くまモン」のバッジを買いました。500円でした。このバッジを胸に、熊本赤十字病院のパワーを、秋田赤十字病院の向上に役立てれば、と密かに誓った次第です。