未来の医療者になるあなたを、応援しています。

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総合診療専攻医 髙橋 琴乃

 授業や実習ができず、病院見学もできない。ただでさえ悩む進路、ますます不安が募っているかと思います。少しでも研修病院を選ぶ際の助けになれればと、メッセージを送りたいと思います。

 初期研修医が特に身につけるべきは、救急外来の初期対応、病棟でよく起こるプロブレム(例えば入院患者の便秘、不眠など)への対応と思います。病棟での一般的な対応を学ぶのはどの病院も大差ないかもしれませんが、救急外来は病院の規模・標榜科により患者層がやや異なります。当院は心臓血管外科以外は常勤医がおり、三次救急まで受け入れています。どんどん患者さんがくる救急外来は不安かもしれませんが、たくさんの患者さんをみれる環境、三次救急患者も来うる環境に身を置くのは救急研修としていい環境と思います。加えて、フィードバックをくれる指導医がいることが重要です。初めてのケースは特に、どうしたらいいのか・どうすればよかったのか、悩むことと思います。当院は救急科指導医も多いですし、当直では内科系・外科系医師1名ずつが指導にあたります。相談しながら診療することで、ひとつの型が身についていくと思います。

 秋田県を含む地方では行動制限が解除されつつありますが、東京をはじめとした都市部はまだまだストレスの多い日々が続いています。つらいところではありますが、一般市民として、医療者として、できることを考えながら、乗り越えていきましょう。未来の医療者になるあなたを、応援しています。