米国整形外科学会に参加してきました
AAOS (the American Academy of Orthopaedic Surgeons) annual meeting 2016が3/1-5にかけてフロリダ州オーランドにて行われ、研修医フェローとして参加させていただきましたので報告させていただきます。AAOSは整形外科領域で世界最高峰の学会と言われており、秋田大学から島田洋一教授をはじめ6人の上級医と、自分を含めた新入局の研修医3人が赴きました。
オーランドはフロリダ州中央部、オレンジ郡の郡庁所在地であり、全米屈指の観光・保養都市として知られています。市近郊にはウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート、ユニバーサル・オーランド・リゾートなど幾つものテーマパーク・遊園地や多数のゴルフ場、アウトレットモールを有しています。また自然も豊かで多数の観光客が訪れる都市とのことです。
AAOSでは世界中の整形外科医が集結し、最新の治療方法・手術成績などについて報告・発表・講演し、医療機器展示なども行われています。ポスター発表でも非常にレベルが高く、ビデオによる演題、手術手技のビデオコーナーなど興味深いものが多くありました。医療機器展示は端から端が見えないほどの巨大なホールで行われ、日本で見たこともないようなインプラント、デバイスが展示されていました。発表内容では頚椎関連のシンポジウムとインプラント周囲骨折の治療戦略、非定型大腿骨骨折の治療方法が私にとって印象的でした。頚椎領域ではOPLLの治療戦略、中心性頚髄損傷などのテーマについてディスカッションが行われ、様々な意見を伺うことができました。インプラント周囲骨折、非定型大腿骨骨折は自分が別の学会発表のため勉強していた分野だったためその分野の知見を得ることができ大変有意義でした。
他にも14ozのステーキや、シーフード、アリゲーターの唐揚げ、中華料理などの豪華な料理やアメリカンな料理に舌鼓を打ち、知識とお腹の張りを得て帰国しました。
初期研修では様々な領域の学会に参加し、興味の範囲を広げることができる貴重な機会ですが、その上で進路決定後は、その領域の先端を知ることが重要と考えられます。自分はこれから地域医療に従事することとなりますが、今回の学会で得た情報・刺激を忘れずに、リサーチマインドを意識しながら、たゆまず努力をして地域住民の方々に還元できるように努力していきたいと思いました。
(三浦 隆徳 記)
秋田からの参加者
会場
機器展示