プログラム責任者からのメッセージ

迷惑をかけろ!

秋田赤十字病院プログラム責任者 平野秀人

秋田赤十字病院プログラム責任者 平野秀人

「いつ迷惑をかけるの?」、「研修医時代の今でしょ!」。

 「何も知らないので、皆様にご迷惑をおかけすると思います・・・」。新人歓迎会での自己紹介の決まり文句です。初期臨床研修医が様々な場面で、色々な人達に迷惑をかける、それは、ごく当たり前のことです。総じて、やる気のある研修医ほど、頑張っている研修医ほど、周囲に迷惑をかけるものです。迷惑をかけながら、失敗を繰り返しながら成長をしてゆく、迷惑と失敗は研修医の成長ホルモンだと思います。迷惑をかけないようにしよう、失敗しないようにしよう、と、もがきながら少しずつ成長して行くのです。しだいに、迷惑をかける回数は減り、やがて迷惑を受け入れる側へと、変貌して行きます。研修期間は迷惑をかけても、失敗しても許される、貴重な時期と言えるでしょう。一方、指導する側の人間にとっては、迷惑をかけた回数の多い研修医ほど可愛いものです。その点、秋田赤十字病院は懐の広い指導医、指導者ばかりです。安心して、大いに迷惑をかけて下さい。

 「百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず」

 初期臨床研修は、色々なことを経験する、またとない機会です。既に進路が決まっている場合は、志望する診療科以外の診療科を数多く研修した方が良い、と僕は思います。1ヶ月くらい経験しても意味はない、などと言われがちですが、決して、そのようなことはありません。とくに、指導医や症例の豊富な研修施設では、たとえ1ヶ月間でも、かなりの収穫があるはずです。様々の診療科をローテートして、科特有の疾患を自分の目で見て、自分の手で診療にあたれば、必ず貴重な財産となります。さらに、その道のスペシャリストの診療姿勢と考え方に触れることで、医師としての幅がさらに広くなるでしょう。秋田赤十字病院では、全診療科の先輩達が、研修医の皆さんの訪れを心待ちにしています。もしかしたら、思いもかけない理想のロールモデルに出会えるかもしれません。