継続教育
教育理念
秋田赤十字病院の理念、及び、看護部の理念の具現化と看護職員個々の自己実現を目指し、看護職員は、秋田赤十字病院看護師に求められる能力の育成に主体的・自発的に取り組み、組織は看護職員個人と組織の人材育成にむけた生涯学習を支援する。
教育目標
- 医療チームの一員として看護の専門性を発揮するための能力を育成することができる
- 自律して思考し、問題解決を図ることができる
- 高い倫理観と、人間性豊かな感性を磨くことができる
- 赤十字事業の推進者となることができる
- 自己の能力開発、向上に向けて主体的、継続的に行動することができる
教育体制
看護は職員ひとり一人の能力(知識・技術・態度)が看護の質を決定するため、高い能力を持った人材が必要であり、組織としても、個人としても能力開発に努めることが必須です。そのために、平成16年から看護職員の人材育成に主眼を置いたキャリア開発ラダーを導入しています。
新人看護職員の教育については、平成22年度より新たに厚生労働省のガイドラインに基づいた「新人看護職員研修」を実施しています。
教育プログラム
2025年度レベル別教育プログラムはこちらをクリックしてください
救護員としての赤十字看護師フォローアップ研修
対象別研修:(3年目以上)救護員としての赤十字看護師研修
オンデマンド研修
当院は、集合研修・個人研修にいつでもどこでも取り組めるように、学研ナーシングサポートによるオンデマンド研修を取り入れています。
オンデマンド研修では、院内感染・医療安全・急変対応・認知症看護・早期離床・看護倫理等様々な研修が配信されます。また、新人看護職員研修がガイドラインに基づいたプログラムになっています。
自宅のパソコン、スマートフォンでも視聴できますので、育児休暇中でもオンデマンド研修を利用して自己学習が可能です。
赤十字施設のキャリア開発ラダーについて
日本赤十字社の看護部門は全職員対象に、個々の職員がそれぞれの能力に応じた、キャリアアップの支援をしていくための能力開発プログラムを2004年から実施しています。
当院も2006年度より日本赤十字社看護部が作成した看護実践能力向上のための仕組みに切り替えました。
赤十字施設の看護キャリア開発ラダー全体構造図
キャリア開発ラダーレベル対応研修でそれぞれ研鑽を積み、各自が看護実践者レベルⅠ・Ⅱ・Ⅲに応じた申請を行い、評価会で同僚・上司からの助言・評価を受け認定されます。
院内認定看護師
スキンケアナース院内認定コース ~スキンケアナース教育プログラム~
研修3回シリーズ(講義+演習)+実習 プログラム全て修了後に認定 | |
研修時間:2時間30分 | 第1回:スキンケアを学ぶ(講義+演習) 1.スキンケア ・皮膚の基礎知識、予防的スキンケア、治療的スキンケア 2.紙おむつでの排泄ケア ・紙おむつの基礎知識、失禁関連皮膚炎(IAD)の予防と対処 3.医療用テープの正しい貼り方・剥がし方 スキン-テア予防と管理 |
研修時間:3時間30分 | 第2回:褥瘡リスクアセスメント、褥瘡評価と褥瘡治療ケアを学ぶ(講義+演習) 1.褥瘡の基礎知識 ・創傷治癒過程、褥瘡とは、褥瘡リスクアセスメント ・医療関連機器圧迫創傷(MDRPU) 2.褥瘡と栄養 3.褥瘡評価(DESIGN―R2020) 4.褥瘡治療 ・外用薬、ドレッシング材の使い方 ・外科的治療、局所陰圧閉鎖療法 |
研修時間:3時間 | 第3回:体圧分散ケアを学ぶ(講義+演習) 1.臥床時の体圧分散ケア方法 2.座位時の体圧分散ケア方法 3.体圧分散用具の活用 |
研修時間:1時間 | 知識確認チェック ・全3回研修修了者対象 |
実習 | 実習(4例経験):自部署で経験または褥瘡回診への参加 ・褥瘡の観察と評価および記録 ・スキントラブルへの対応、予防ケアの実践、指導および記録 |
2025.3月現在、62名の院内認定看護師が活躍中です。
ストーマケアナース院内認定研修 ~ストーマケアナース教育プログラム~
研修2回シリーズ(講義+演習)+実習 プログラム全て終了後に認定 | |
研修時間:4時間 | 第1回:ストーマケアの基本(講義+演習) 1.ストーマとは 2.ストーマサイトマーキング 3.ストーマの種類(消化管・尿路)と管理 4.ストーマ装具の種類と取り扱い 5.ストーマ管理における観察のポイント 6.基本的なストーマケア(スキンケア、装具交換) |
研修時間:4時間 | 第2回:ストーマ周囲皮膚炎とストーマ合併症(講義+演習) 1.ストーマ周囲皮膚障害とその対策 2.ストーマ・フィジカルアセスメントとストーマ装具選択基準 3.ストーマ合併症とケアの実際 4.事例検討 |
研修時間:1時間 | 知識確認チェック ・全2回研修修了者対象 |
実習 | 実習(2例経験):自部署またはストーマ外来での実施 ・ストーマケアの実践(観察・アセスメント含む)および記録 |
2025.3月現在、15名の院内認定看護師が活躍しています。